副業でパーソナルトレーナーをすることに興味があるけど、具体的にどうすれば副業パーソナルトレーナーになれるのでしょうか?
どれくらい稼げるのか?注意点やデメリットはあるのか?
本記事では、現役パーソナルトレーナー(NSCA-CPT有資格者)である筆者が、パーソナルトレーナーの副業について徹底解説します。
この記事でわかること
- 副業でパーソナルトレーナーをするメリット・デメリット
- 副業パーソナルトレーナーでどれくらい稼げるのか?
- 副業にパーソナルトレーナー資格は必要か?
- 未経験から副業パーソナルトレーナーになる具体的な方法
- 副業パーソナルトレーナーをするときの注意点
好きな仕事で副業収入を得たい方、サラリーマンをしながらパーソナルトレーナーに挑戦したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
未経験から最短でパーソナルトレーナーを目指すなら、「パーソナルトレーナー養成スクール」がおすすめです。
次のようなメリットがあります。
- 社会人でも働きながら通える
- パーソナルトレーナー資格が短期で取れる
- 2~6か月で卒業できる
- コスパが良い
- 現役の一流トレーナーが直接指導
- 就職率90%以上
パーソナルトレーナー養成スクールおすすめ5選では、16社から厳選したおすすめスクールや、失敗しない選び方を解説しているので、合わせて参考にしてみてください。
副業でパーソナルトレーナーをする3つの方法
副業でパーソナルトレーナーをする方法は、次の3つです。
- パーソナルジムにアルバイト・パートとして勤務する(初心者向け)
- 個人事業主としてパーソナルジムと業務委託契約で働く(中級者向け)
- フリーランスのパーソナルトレーナーとして週末起業する(上級者向け)
それぞれ解説していきます。
①パーソナルジムにアルバイト・パートして勤務する(初心者向け)
パーソナルジムにアルバイト・パートとして、平日夜や土日だけ勤務します。最も取り組みやすい副業方法です。
事前に研修制度があることが多いため、経験が浅い方でもチャレンジしやすいです。
ただし、はじめはお客様から指名がもらえず、セッションができない期間が続くかもしれません。その場合、パーソナルジムの雑務や先輩トレーナーのサポートをしながら、経験を積むチャンスを待つ必要があります。
時給は1,000〜3,000円がだいたいの相場です。
②個人事業主としてパーソナルジムと業務委託契約で働く(中級者向け)
パーソナルトレーナーとしてある程度の経験がある方は、個人事業主としてパーソナルジムと業務委託契約を結んで、副業ができます。
パーソナルジムが集客をしてくれるので、自分はお客様とのセッションだけに注力することができます。
業務委託契約は時給ではなく、1セッションあたりの料金で収入を計算します。
パーソナルトレーニングは1セッション(1時間)で7,000円が相場です。そこからパーソナルジムが10~20%を手数料として取ります。
仮に手数料が20%なら、1セッション(1時間)あたり5,600円が給料になります。
もし土日に3セッション(3時間)を担当すれば16,800円、5セッション(5時間)なら28,000円が給料になります。副業収入としては、悪い金額ではありません。
このようにパーソナルトレーナーの業務委託契約は、アルバイトよりも良い副業収入が得られます。
ただし、パーソナルジムと業務委託契約をするためには、パーソナルトレーナーとして一定の経験が必要になります。
業務委託の働き方やメリット・デメリットについては、パーソナルトレーナーの業務委託とは?で詳しく解説しています。
③フリーランスのパーソナルトレーナーとして週末起業する(上級者向け)
フリーランス(個人事業主)のパーソナルトレーナーとして、週末起業する副業方法もあります。自分で集客を行うので、上級者向けです。
1セッションの料金がそのまま自分の売上になるので、集客がうまくいけば、大きな副業収入を得ることができます。
さらに、トレーナーとして実績を積めば、1セッションあたりの料金を上げることも可能です。たとえば、人気トレーナーなら1セッション(1時間)あたり10,000円を目指すことも可能です。
ただし、集客の難易度は高いです。SNSやブログ、Web広告、セールスなどのマーケティングスキルを高める必要があります。
副業でパーソナルトレーナーをする5つのメリット
副業でパーソナルトレーナーをするメリットは、次の5つです。
- 好きな仕事で副業収入が得られる
- 平日夜や土日など時間の調整がしやすい
- 本業で収入源を得ながらチャレンジができる
- コミュニケーションなど総合的なビジネススキルを高められる
- 本業に対するセーフティネット(リスク分散)になる
それぞれ解説していきます。
メリット①:好きな仕事で副業収入が得られる
パーソナルトレーナーは、お客様の自己実現や健康に直接関われる、やりがいの多い仕事です。
実際、パーソナルトレーナーをしている人の多くは、その仕事を好きでしていることがほとんどです。
本業があるなかで、副業をするのは時間的にも体力的にも大変なことです。つまらない副業だと、なかなか続かないことも多いでしょう。
好きな仕事で副業収入を得られるのは、パーソナルトレーナーを副業にする大きなメリットといえます。
メリット②:平日夜や土日など時間の調整がしやすい
パーソナルトレーナーは、それぞれのお客様と時間の調整をして、パーソナルトレーニングを行います。
副業としてパーソナルトレーナーをする場合、平日夜または土日にすることが多くなります。
それはお客様の方も同じで、平日の日中は仕事をしながら、平日夜や土日にパーソナルトレーニングを受けたいお客様はたくさんいます。
お客様との時間の調整がしやすいので、パーソナルトレーナーは副業としてやりやすいといえます。
メリット③:本業で収入源を得ながらチャレンジができる
未経験からパーソナルトレーナーになるのは、大きなチャレンジの1つです。専門知識や経験が必要なので、誰でも簡単になれるものではありません。
今の仕事を辞めてから、パーソナルトレーナーを目指すのはリスクがあります。
副業であれば、本業で収入源を確保しながら、パーソナルトレーナーに挑戦できます。このようにリスクを取らずにチャレンジできるのは大きなメリットです。
副業としてのパーソナルトレーナー業が軌道に乗れば、将来的にはパーソナルトレーナーを本業にする道も見えてきます。
メリット④:コミュニケーションなど総合的なビジネススキルを高められる
副業としてパーソナルトレーナーをすれば、コミュニケーションやコーチング、マーケティング(集客)など、総合的なビジネススキルを高められます。
パーソナルトレーナーはお客様とのマンツーマンの接客業です。
たとえば、
- お客様と良好な関係性をつくる
- お客様の要望を的確に汲み取る
- 専門知識をわかりやすい言葉で伝える
このような高いコミュニケーション能力が求められます。また専門分野の話だけでなく、雑談もできなくてはいけません。
パーソナルトレーナーとしてお客様と向き合うなかで、コミュニケーション能力は磨かれていきます。
また、フリーランスとして副業をするなら、自分でマーケティングを行う必要があります。
- どのような客層に
- どのような特徴のあるパーソナルトレーニングを
- どのような価格で
- どのような宣伝方法で
こういったことを全て自分で考えなくてはいけません。
これは起業するのと同じことです。難易度は高いですが、ビジネスの立ち上げ・マーケティングに挑戦できるのは貴重な経験といえます。
本業に活かせることも多いでしょう。
メリット⑤:本業に対するセーフティネット(リスク分散)になる
パーソナルトレーナーとして副業がうまくいけば、本業と合わせて2つの収入源ができるということです。
これは本業に対するセーフティネット(リスクの分散)になります。
仮に本業がうまくいかなくても、パーソナルトレーナーとして食べていくという選択肢が持てるということです。
実際にパーソナルトレーナーを本業にしないとしても、仕事に他に選択肢があることは、精神的な余裕・安心につながります。
副業でパーソナルトレーナーをする3つのデメリット
副業でパーソナルトレーナーをするのは、次のようなデメリットもあります。
- 専門知識・スキルが必要
- 業務委託契約や週末起業では実力がないと集客できない
- パーソナルジムによっては平日昼の時間帯の勤務が求められる
デメリット①:専門知識・スキルが必要
パーソナルトレーナーになるには専門知識やスキルが必要です。誰でもできる副業ではありません。
もし未経験から副業パーソナルトレーナーを目指すなら、少なくともパーソナルトレーナー資格は必要ですし、はじめはどこかのパーソナルジムで経験を積む期間が必要です。
ただし、独学で資格を取得するのは時間がかかります。また、パーソナルジムの仕事を見つけるのも簡単ではありません。
解決策の1つとして、社会人でも働きながら通える「パーソナルトレーナー養成スクール」があります。費用はかかりますが、短期間でパーソナルトレーナー資格が取得できて、パーソナルジムの仕事も見つけやすくなるので、未経験者にはおすすめです。
デメリット②:業務委託契約や週末起業では実力がないと副業収入を得られない
業務委託契約や週末起業では、実力がないと集客ができず、副業収入を得ることができません。
パーソナルジムとの業務委託契約では、ある程度はパーソナルジム側からお客様を付けてもらえます。とはいえ、セッション数を増やすには、実績を積んで、お客様から指名・リピートしてもらう必要があります。
また、フリーランスとして週末起業をする場合は、集客できるかどうかが、副業収入に直結します。
集客は簡単ではないので、できるようになるまでに時間が必要です。最初の6か月〜1年は、なかなか集客ができないと思っておいた方が良いかもしれません。
逆に、一度集客のコツがわかれば、その後は安定して集客ができるでしょう。副業として、高い収入を目指すことができます。
デメリット③:パーソナルジムによっては平日昼の時間帯の勤務が求められる
パーソナルジムでアルバイトや業務委託の副業をする場合、平日昼の時間帯の勤務を求められることがあります。
平日夜や土日は、お客様も多いですが、同じように、その時間帯に仕事をしたいパーソナルトレーナーも多いです。
パーソナルジムによっては、平日夜や土日のトレーナーは足りているので、セッション数を増やすのが難しく、昼の時間帯の勤務が求められるかもしれません。
パーソナルトレーナーの副業に関するよくある質問
パーソナルトレーナーの副業に関するよくある質問にお答えします。
- パーソナルトレーナーの副業は未経験からでもできる?
- パーソナルトレーナーの副業は稼げない?収入はどれくらい?
- 副業にパーソナルトレーナー資格は必要?
Q パーソナルトレーナーの副業は未経験からでもできる?
パーソナルトレーナーの副業は未経験からでもできます。
ただし、全くの未経験でいきなりパーソナルジムのアルバイトや業務委託契約で採用されるのは難しいです。
はじめは専門知識を身につけてから(パーソナルトレーナー資格を取るなど)、どこかのパーソナルジムに採用してもらい、経験を積む必要があります。
詳しくは、本記事の『未経験から副業でパーソナルトレーナーになるまでのロードマップ』で解説しているので、参考にしてみてください。
Q パーソナルトレーナーの副業は稼げない?収入はどれくらい?
パーソナルトレーナーの副業は、働き方によって収入が変わります。
アルバイトでは大きく稼げないですが、業務委託契約や週末起業(フリーランス)ならそれなりに稼げます。
パーソナルジムのアルバイトは、時給1,000〜3,000円ぐらいが相場です。副業収入はそこまで高くはなりません。
個人事業主としてパーソナルジムと業務委託契約で副業する場合、セッション料金からパーソナルジムの手数料を引いた金額が収入になります。セッション料金は1時間7,000円前後で、パーソナルジムの手数料は10~20%が相場です。
パーソナルジムの手数料が20%なら、セッション1時間の副業収入は5,600円です。アルバイトよりは多く稼ぐことができます。
フリーランスのパーソナルトレーナーとして、自分で集客をすれば、セッション料金がそのまま売上になるので、実力があれば大きく稼ぐことができます。
また、実力次第ではセッション料金を1時間10,000円あたりに上げることもできます。
パーソナルトレーナーで稼げない3つの理由と稼げる方法でも、副業に限らず、パーソナルトレーナーの収入について詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
Q 副業にパーソナルトレーナー資格は必要?
副業にパーソナルトレーナー資格は必要といえます。
パーソナルトレーナー資格は免許ではないので、形式上は資格が無くてもパーソナルトレーナーにはなれます。
ただし、未経験者はパーソナルトレーナー資格がないと、パーソナルジムに採用されにくいです。なので、現実的にパーソナルトレーナー資格はほぼ必須といえます。
また経験があるパーソナルトレーナーであっても、資格があった方がお客様から信頼されやすいので、集客に役立ちます。
実際、ほとんどの現役パーソナルトレーナーは、何らかのパーソナルトレーナー資格を持っています。
パーソナルトレーナー資格のおすすめ種類一覧では、パーソナルトレーナー資格はどれがいいのか解説しているので、合わせて参考にしてみてください。
未経験から副業でパーソナルトレーナーになる4ステップ
未経験からパーソナルトレーナーとして副業を始めるまでには、次の4ステップがあります。
- パーソナルトレーナー資格を取得する
- 研修制度があるパーソナルジムにアルバイトで勤務
- パーソナルジムでセッションの経験を積む
- 個人事業主としてパーソナルジムと業務委託契約または週末起業
それぞれ解説していきます。
ステップ①:パーソナルトレーナー資格を取得する
未経験だと、そのままパーソナルジムにトレーナーとして採用してもらうのは難しいです。
なので、最低限の専門知識・スキルの証明として、パーソナルトレーナー資格を取ることをおすすめします。
パーソナルトレーナー資格があれば、採用してもらえる確率を高めることができます。
パーソナルトレーナー資格は独学でも取得できますが、未経験者が働きながら勉強すると、半年〜1年ぐらいはかかります。
効率的にパーソナルトレーナー資格を取得するなら、「パーソナルトレーナースクール」に通うのがおすすめです。費用はかかりますが、2~6か月程度で資格が取得できます。
パーソナルトレーナースクールは、週に1回、土日の授業が多いので、社会人でも働きながら通えます。
また、パーソナルトレーナー資格が取れるだけでなく、現場で使える実践スキルが学べるので、パーソナルトレーナーとしてなるべく早い独り立ちを目指せます。
パーソナルトレーナースクールを修了すれば、知識だけでなく実践スキルを身に着けた証明にもなります。なので、資格だけ持っている場合よりも、パーソナルジムに採用してもらえる確率はさらに高くなるでしょう。
パーソナルトレーナー養成スクールおすすめ5選では、厳選したおすすめスクールや費用、メリット・デメリット、失敗しない選び方を解説しているので、合わせて参考にしてみてください。
ステップ②:研修制度があるパーソナルジムにアルバイトで勤務
パーソナルトレーナー資格を取得したら、パーソナルジムの求人(アルバイトまたは業務委託契約)に応募しましょう。
このときできれば、研修制度がしっかりしたパーソナルジムで働けるのが理想です。
研修制度がしっかりしていれば、そのパーソナルジムが積み上げてきたノウハウを学べるので、パーソナルトレーナーとして現場デビューをしやすくなります。
副業収入を得ながら、知識や経験を得られるので、一石二鳥といえます。
ステップ③:パーソナルジムでセッションの経験を積む
パーソナルジムに勤務できるようになったら、パーソナルトレーニング(セッション)の経験を積みましょう。
もちろん最初は、お客様から指名はもらえないので、多くのセッションは担当できないでしょう。
はじめは先輩トレーナーのサポートとして入ったり、パーソナルジム側から新規のお客様に付けてもらったりして、少しずつ経験を積むことになります。
一度、経験や実績ができれば、その後は、お客様を取りやすくなります。それまでは粘り強く、経験を積むチャンスを探すことが大切です。
ステップ④:個人事業主としてパーソナルジムと業務委託契約または週末起業する
パーソナルジムである程度の経験・実績を積めたら、副業パーソナルトレーナーとしていったんはゴール(一区切り)です。
その後は選択肢が広がります。条件の良いパーソナルジムで業務委託契約で働いたり、フリーランスとして週末起業に挑戦するのも良いでしょう。
副業でパーソナルトレーナーをするときの注意点
副業でパーソナルトレーナーをするときの注意点は、次の2つです。
- 会社で副業が可能かどうか確認する
- 副業の収入は確定申告が必要
注意点①:会社で副業が可能かどうか確認する
2018年に厚生労働省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」をまとめて、「モデル就業規則」から副業禁止規定を削除しました。(参考:厚生労働省 副業・兼業)
(「モデル就業規則」とは、会社が就業規則を作成するときの参考のために、厚生労働省が作成した規定例や解説のこと)
そのため、副業をすることに法的な問題はなくなりました。
ただし、本業の会社の就業規則によっては副業が禁止されていることがあり、違反すると懲戒処分の対象になります。
パーソナルトレーナーとして副業をはじめてから問題が起こらないように、本業の会社の就業規則にしたがって、副業が許可されているかどうかは確認しておきましょう。
注意点②:副業の収入は確定申告が必要
副業の所得が20万円を超える場合、税務署に対して、確定申告を行わなければいけません。
年に1回の作業ですが、慣れていないと、それなりに時間がかかります。
筆者は、クラウド会計ソフトを使って確定申告を行っています。低価格で、操作がわかりやすく、意外と簡単に確定申告ができるのでおすすめです。
まとめ:副業でパーソナルトレーナーはおすすめ!
副業でパーソナルトレーナーをするのは、たくさんのメリットがあります。次のような方におすすめです。
- 好きな仕事で副業収入を得たい方
- 収入の良い副業をしたい方
- 本業に対するセーフティネット(リスク分散)として副業をしたい方
- コミュニケーションやマーケティングなどのビジネススキルを高めたい方
- 将来的にパーソナルトレーナーを本業にしたい方
社会人で未経験の方が、パーソナルトレーナーとして副業をできるようになるには、パーソナルトレーナースクールに通うのが効率的です。
働きにながら通えて、パーソナルトレーナー資格も取得でき、パーソナルジムの採用で有利になります。
本記事は以上になります。
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