パーソナルトレーナーは「やめとけ」と言われることがありますが、どこまで本当なのでしょうか?
この記事では、現役パーソナルトレーナー(NACA-CPT)である筆者が、「やめとけ」と言われる理由を詳しく解説しました。
結論からいえば、「やめとけ」というのは半分は正しくて、半分は間違いだと思います。
なぜなら、パーソナルトレーナーは向き不向きのある仕事だからです。なので、パーソナルトレーナーは向いている人にとってはやりがいのある仕事ですが、向いていない人にとってはやめておいた方がいい仕事かもしれません。
どんな人に向いているのか(または、向かないのか)も具体的に解説しているので、パーソナルトレーナーを目指そうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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パーソナルトレーナーはやめとけと言われる理由
筆者が考えるパーソナルトレーナーは「やめとけ」と言われる理由は、次の7つです。
- 年収が低い?
- 激務(長時間労働)で大変?
- 休みがない?
- 仕事の需要・将来性がない?
- パーソナルトレーナーの数が多すぎる(飽和してる)?
- 何歳まで続けられるか不安
- パーソナルトレーナーから転職する人が多い?
それぞれ詳しく解説していきます。
理由①:年収が低い?
パーソナルトレーナーの年収は低いのでしょうか?
結論からいえば、年収は低くはありません。実力次第で高い年収が目指せます。
パーソナルトレーナーには、「ジムの正社員」から「フリーランス・独立開業」まで様々な働き方があるので、年収を一律に言うのは難しいのですが、大まかな目安として、パーソナルトレーナーの平均年収は500万円程度といわれています。
国税庁によれば日本人の平均年収は約433万円なので、これと比べるとパーソナルトレーナーの年収はけっして低くはありません。(参考:国税庁 令和2年分 民間給与実態統計調査)
ただし注意が必要なのは、フィットネスクラブのスタッフとして雇用されたときの平均年収は350〜400万円程度といわれており、日本人の平均年収よりも低くなります。
なぜこのような差があるのかというと、パーソナルトレーニングは1回あたりの料金が高いためです。また、セッション回数や物販の実績に応じてインセンティブ(歩合制の給与)があることが多く、給料を上げるチャンスが多いからです。
また、パーソナルトレーナーの働き方は、ジムに雇用されるだけではありません。個人事業主としてジムと業務委託契約を結ぶ働き方もあり、実力があればさらに高い年収を目指すことができます。
独立開業して自分でジムを経営すれば、年収1,000円以上を目指すことも可能です。
このようにパーソナルトレーナーの年収は低くはないのですが、一方で、すべては自分の実力次第ともいえます。
お客様から支持されるトレーナーにならないと、セッション回数も増えず、収入は上がりません。独立開業しても集客ができなければ赤字になってしまいます。
実力の世界でやっていく自信がない場合は、パーソナルトレーナーは「やめとけ」と言われてしまうかもしれません。
とはいえ、これはパーソナルトレーナーに限った話ではないです。どの業界にいても同じです。
パーソナルトレーナーで年収1,000万円を稼げる仕組みについては、以下の記事で解説しています。
パーソナルトレーナーで稼げない理由は、以下の記事で解説しています。
理由②:激務(長時間労働)で大変?
パーソナルトレーナーは激務で仕事時間が長い、とは本当でしょうか?
たしかに、仕事時間は長くなりやすい傾向にあります。
たとえば、セッション1回が1時間だとすると、1日5人のお客様を担当すれば5時間です。1日のセッションが増えれば給料も増えるので、さらに多くのセッションを行うこともあるでしょう。
それに加えて、それぞれお客様に対してトレーニングプログラムを考えたり、場合によってはLINEで食事指導をしたりします。
さらに、トレーニング科学や栄養学など、常に勉強も必要です。その他、事務的な仕事もあります。
これらを踏まえると、パーソナルトレーナーの仕事時間は1日8時間は超えて、長くなりやすいです。
とはいえ、これが苦しいことかというと、そうではありません。
なぜなら、自分が好きなことをやっているからです。
パーソナルトレーナーをやっているということは、トレーニングや栄養学が好きで、それをお客様に伝えるのは楽しいはずです。それで給料をもらっているので、多少仕事時間が長いのは苦ではありません。
筆者はパーソナルトレーナーとしてオンラインでダイエット指導をしていますが、お客様からのLINEに毎日(けっこう長文で)返信したり、トレーニング科学や栄養学の論文を読んだり、(独立してやっているので)集客の仕事をしたり、1日中仕事をしていますが、体力的なキツさよりも、楽しさ・やりがいの方が圧倒的に大きいです。
もし、このような働き方を楽しめないなら、パーソナルトレーナーになるのはやめておいた方がいいかもしれません。
パーソナルトレーナーの本音では、仕事内容の実態について解説しています。
理由③:休みがない?
パーソナルトレーナーは休みがないのでしょうか?
これは働き方によって変わります。
パーソナルジムの社員だと、基本的には週2日の休みがあります。
ですが、フリーランスやパーソナルジム業務委託のパーソナルトレーナーだと、休みがあるかどうかはその人次第です。
フリーランスや業務委託は、セッション数で収入が決まります。なるべく多く稼ぎたいトレーナーは、多くのセッションを行うので、休みが少なくなりがちです。
収入よりもワークライフバランスを優先して、週4~5日だけ働くということも可能です。
パーソナルジムを独立開業した場合、最初の1~2年は休みがないぐらい忙しくなるかもしれません。事業が軌道に乗ったり、スタッフを雇用して仕事を任せることができれば、休みは取りやすくなるでしょう。
といっても、パーソナルジムの経営者は、仕事が大好きな方が多いので、休みなく仕事ばかりしている人が多いですが。
理由④:仕事の需要・将来性がない?
コロナ禍の影響で、パーソナルトレーナーの仕事(需要)がなくなったというのは本当でしょうか?
一時的にお客様が減ったのは事実ですが、この先もパーソナルトレーナーへのニーズは無くならない、というのが結論です。
コロナ禍の影響については、通常のフィットネスジムとパーソナルジムに分けて、考える必要があります。
通常のフィットネスジムの場合は、空間が蜜になりやすいので、コロナ禍で通いづらくなりました。また、フィットネスジムには多くの幽霊会員がいるといわれており、その人達が退会した影響もあり、売上はかなり減って、閉店に追い込まれるフィットネスジムも出てきました。
一方で、パーソナルジムは、フィットネスジムよりはダメージが少なかったといえます。パーソナルジムはマンツーマンであることが多いので、蜜を避けやすく、コロナ禍でも比較的通いやすいです。また、パーソナルジムは料金が高く予約制なので、幽霊会員は基本的にいませんので、そのダメージはありませんでした。
また、コロナ禍になったとはいえ、「太っている自分を変えたい」「魅力的な体型になりたい」「健康的な生活を送りたい」という、人が持っている根本的な欲求がなくなったわけではありません。
むしろ、コロナ禍の影響で太った人は多く、「痩せたい」という欲求は増えたと思われます。
その証拠に、パーソナルジムに行く代わりの手段として、オンラインパーソナルトレーニングという業態が伸びてきています。
このように、コロナ禍の影響は多少ありつつも、パーソナルトレーナーに対するニーズはこの先もあり続けると考えるのが自然です。オンラインなどに形が変わることがあるとはいえ、パーソナルトレーナーの仕事がなくなることはないでしょう。
パーソナルトレーナーに将来性はない?では、将来性について需要や働き方の観点から解説しています。
未経験30代からパーソナルトレーナーになる方法は、以下の記事で解説しています。
理由⑤:パーソナルトレーナーの数が多すぎる(飽和してる)?
需要はあっても、パーソナルトレーナーの数は多すぎないでしょうか?
公式のデータがあるわけではないのですが、事実としてパーソナルトレーナーの求人は常に一定数あります。なので、パーソナルトレーナーの数が多すぎるわけではない、といえます。
実際、急成長しているパーソナルジムは人手不足なことが多いです。
ただし、求人はあっても、スキルや経験の浅いトレーナーが採用されにくいことはあるでしょう。
なので正確には、「一定のスキルや経験があるパーソナルトレーナー」は飽和していない、と考えるべきです。
理由⑥:何歳まで続けられるか不安
パーソナルトレーナーは何歳まで続けられるか不安だから、やめとけと言われるのかもしれません。
実際、何歳まで続けられるのでしょうか?
たしかにパーソナルトレーナーは20代・30代が多いですが、とはいえ、少なくとも40代・50代なら現場でセッションを行うことは可能です。
また、最近ではシニア世代でパーソナルトレーニングに通う方も増えています。シニア世代に、40代・50代のパーソナルトレーナーのニーズはあるでしょう。
60代に近づくと、どこかのタイミングで現場に出れなくなるかもしれません。ですが、パーソナルジムのマネージャーや経営者としてマネジメント業務に携われば、現場から離れても長く仕事を続けられます。
詳しくはパーソナルトレーナーは何歳までできる?で解説しているので、合わせて参考にしてみてください。
理由⑦:パーソナルトレーナーから転職する人が多い?
パーソナルトレーナーから別の職業に転職する人は多いのでしょうか?
公式のデータがあるわけではないのですが、パーソナルトレーナーから転職する人は一定数いるが、その割合は他の業界とそこまで変わらない、というのが筆者の印象です。
パーソナルトレーナーになる人は、トレーニングを通して「自分が変わった」経験がある人が多いです。その価値を他の人にも伝えたい、と思っていたりします。
そんなふうに目的ややりがいを持っている人は、他の職業に転職することは少ないでしょう。
じつは、筆者はスポーツ系専門学校を卒業後、トレーナーになって、数年後に他の業界に転職しています。
理由は、他の世界も見てみたかったからです。トレーナーの仕事が嫌になったわけではありません。
そして他の業界で数年建ったあと、けっきょくパーソナルトレーナーとして独立することになりました。
なぜなら、他の業界を経験したうえで、やはりトレーナーという仕事に価値を感じたからです。お客様の自己実現や健康に直接関われるのは、大きなやりがいだと思います。
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パーソナルトレーナーに向かない人は「やめとけ」が正しいかも
ここまでの話を踏まえて、パーソナルトレーナーには向き・不向きがあります。
まとめると、次のとおりです。
パーソナルトレーナーに向いている人 |
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お客様とのコミュニケーションを楽しめる メリットトレーニング科学・栄養学などに強い興味がある 実力次第で稼げるという環境を楽しめる |
パーソナルトレーナーに向かない人 |
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人とのコミュニケーションがあまり好きではない 勉強があまり好きではない 定時で終わる安定した仕事がしたい |
もし「向かない人」に当てはまるなら、「パーソナルトレーナーはやめとけ」というのは正しいかもしれません。
それぞれ解説していきます。
パーソナルトレーナーに向いている人
パーソナルトレーナーに向いているのは、次の3つに当てはまる人です。
- お客様とのコミュニケーションを楽しめる
- メリットトレーニング科学・栄養学などに強い興味がある
- 実力次第で稼げるという環境を楽しめる
まず、パーソナルトレーナーは何といっても接客・サービス業です。
お客様とのコミュニケーションが全てといっても過言ではありません。お客様と話したり、トレーニング指導をするのが楽しいと感じれるのは、パーソナルトレーナーとして最低条件の1つです。
また、パーソナルトレーナーに勉強の終わりはありません。常に新しい情報をキャッチアップして、お客様それぞれに最適な指導ができないといけません。これをを楽しめる人でないと、パーソナルトレーナーとして続けていくのは難しいでしょう。
最後に、パーソナルトレーナーは実力の世界です。ある意味、厳しい世界ですが、その代わりチャンスも多い世界です。そのような環境で、自分の成長を楽しめる人は、パーソナルトレーナーに向いているといえます。
パーソナルトレーナーに向かない人
逆にパーソナルトレーナーに向いていないのは、次の3つに当てはまる人です。(向いている人の裏返しですね)
- 人とのコミュニケーションがあまり好きではない
- 勉強があまり好きではない
- 定時で終わる安定した仕事がしたい
繰り返しですが、パーソナルトレーナーは接客・サービス業です。人とのコミュニケーションが好きでないなら、パーソナルトレーナーとしてやっていくのは難しいでしょう。
また勉強が嫌いな人にも向いていません。常に最新の知識を持って、適切な指導・アドバイスができないと、お客様から信頼されず、稼げるようにはなりません。
最後に、定時上がりで安定した仕事がしたい人もパーソナルトレーナーは向いていません。安定した仕事がローリスク・ローリターンの仕事だとすれば、パーソナルトレーナーは大変だけど、その分やりがいもあって稼ぐチャンスもある、ミドルリスク・ハイリターンの仕事といえます。
パーソナルトレーナーの本音では、仕事の「大変なこと」や「やりがい」について本音で語っているので、合わせて参考にしてみてください。
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まとめ:「パーソナルトレーナーはやめとけ」は人による
本記事の内容をまとめておきます。
結論からいえば、「パーソナルトレーナーはやめとけ」が正しいかどうかは、その人次第です。
パーソナルトレーナーは「やめとけ」と言われる理由は、次の7つです。
- 年収が低い?
- 激務(長時間労働)で大変?
- 休みがない?
- 仕事の需要・将来性がない?
- パーソナルトレーナーの数が多すぎる(飽和してる)?
- 何歳まで続けられるか不安
- パーソナルトレーナーから転職する人が多い?
ただし、年収は低くなく、実力があれば高い年収も目指せます。また、パーソナルトレーナーの仕事はこの先もなくならない、と考えるのが自然です。仕事時間は長くなりやすいですが、やりがい・楽しさが大きいです。
パーソナルトレーナーに向いている人・向かない人は次のとおりです。
パーソナルトレーナーに向いている人 |
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お客様とのコミュニケーションを楽しめる メリットトレーニング科学・栄養学などに強い興味がある 実力次第で稼げるという環境を楽しめる |
パーソナルトレーナーに向かない人 |
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デメリッ人とのコミュニケーションがあまり好きではない 勉強があまり好きではない 定時で終わる安定した仕事がしたい |
「向かない人」に当てはまるなら、「パーソナルトレーナーはやめとけ」というのは正しいかもしれません。
社会人が未経験からパーソナルトレーナーを目指すのであれば、パーソナルトレーナー養成スクールがおすすめです。
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