未経験者30代からパーソナルトレーナーを目指すのは遅くないでしょうか?就職はできるのでしょうか?
本記事では、現役パーソナルトレーナーである筆者(30代)が、未経験30代がパーソナルトレーナーを目指すときの現状や適切な方法について解説しました。
結論からいえば、30代未経験者でもパーソナルトレーナーになれる可能性は十分にあります。
もちろん、20代と比べて簡単とは言いませんが、困難というわけでもありません。
パーソナルトレーナーへの転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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パーソナルトレーナー養成スクールおすすめ5選では、16社から厳選したおすすめスクールや、失敗しない選び方を解説しているので、合わせて参考にしてみてください。
パーソナルトレーナーは未経験30代からでもなれる5つの理由
結論から言えば、未経験30代からでもパーソナルトレーナーには十分なれます。
理由は次の5つです。
- 未経験30代のパーソナルトレーナー求人はある
- 30代はビジネス経験やコミュニケーション能力が活かせる
- 知識はやる気さえあれば身につく
- トレーナー未経験者はお客様の気持ちがわかる
- パーソナルトレーナーに年齢は関係ない
それぞれ解説していきます。
理由①:30代未経験のパーソナルトレーナー求人はある
未経験30代からパーソナルトレーナーを目指すときに、まず気になるのは求人ですよね。
結論からいえば、未経験30代の求人はふつうにあります。
たとえば、大手パーソナルジムの24/7Workoutでは、次のような「未経験でも採用可」のパーソナルトレーナー求人があります。
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他のパーソナルジムでも、30代未経験で応募可能な求人は珍しくはありません。
このように、30代未経験でもパーソナルジムへの就職のチャンスは十分に開かれています。
パーソナルトレーナーに将来性はない?という疑問については、下記の記事で需要と働き方の観点から解説しているので、よければ参考にしてください。
理由②:30代はビジネス経験やコミュニケーション能力が活かせる
未経験30代の方は、20代と比べて、他業界でつちかったビジネス経験やコミュニケーション能力があります。これらはパーソナルトレーナーになるうえで大きな強みになります。
パーソナルトレーナー業もビジネスです。お客様の集客や、パーソナルジムを経営など、さまざまなビジネス課題を解決しないといけません。
他業界でのビジネス経験があれば、広い視野でモノゴトを考えられるので、パーソナルトレーナー業におけるビジネス課題に対してさまざまな対策が打てます。
逆にいえば、20代からパーソナルトレーナーをやっていても、集客や経営ができなければ、パーソナルトレーナーとして長く活躍することは難しいということです。
また、パーソナルトレーナーは、ただトレーニングを教えれば良いだけではありません。お客様の立場にあわせて分かりやすく指導したり、雑談や世間話をして良い関係性をつくるといった、高いコミュニケーション能力が求められます。
他業界での経験で身につけたコミュニケーション能力は、パーソナルトレーニングでのお客様とのコミュニケーションで必ず活きてくるはずです。
筆者は専門学校卒業後にトレーナーになって、その後、他業界に転職をしてビジネス経験を積んでから、パーソナルトレーナーとして独立しました。他業界でのビジネス経験は、パーソナルトレーナーとして独立するうえで、不可欠な経験だったと感じています。
理由③:知識はやる気さえあれば身につく
パーソナルトレーナーに必要な知識は、やる気さえあれば誰にでも身につけられます。年齢は関係ありません。
たしかに、パーソナルトレーナーには多くの知識が求められます。その内容はとても奥が深いです。
ただし、パーソナルトレーナーとしてスタート地点に立つことに限っていえば、2年も3年も勉強する必要ありません。
半年〜1年あれば、パーソナルトレーナーに最低限必要な知識は身につきます。実際、これぐらいの勉強期間でパーソナルトレーナー資格は取得できます。
その先のよりレベルの高い知識や経験は、パーソナルトレーナーとしてデビューしてから、段階的に身につけていくことができます。
未経験30代であっても、やる気さえあれば、必要な知識を身につけるのに遅くはありません。
理由④:トレーナー未経験者はお客様の気持ちがわかる
トレーナー未経験者は、お客様の気持ちを肌感覚として理解しやすいことが、パーソナルトレーナーとしての強みになります。
若いときからトレーナーを長くやっていると、自分にできることが当たり前になってしまうので、お客様の悩みが肌感覚としてわかりにくくなることがあります。
たとえば、マシーンを使った筋トレは、トレーナーからするととても簡単です。マシーンに座って、指示通りに動けばいいだけなので、大した指導は必要ないと思うかもしれません。
しかし、運動経験が無い人は、マシーンの筋トレも難しいと感じることがあります。力の入れ方がわからず、余計な筋肉に力がはいったり、呼吸やリズムも合わせるのも大変です。マシーンを使わないトレーニングだと、なおさら難しいです。
トレーナー未経験者であれば、そのようなお客様のできない気持ちを、肌感覚として理解しやすいでしょう。お客様に寄り添った指導ができます。
そのようなお客様の気持ちに寄り添えるトレーナーは、当然ながら人気が出やすいでしょう。
理由⑤:パーソナルトレーナーに年齢は関係ない
最後に、パーソナルトレーナーに年齢は関係ありません。
たとえば、日本最高齢のフィットネスインストラクターである瀧島未香さんは91歳(2022年現在)です。(参考:Wikipedia 瀧島未香)
瀧島さんは、ジムに入会したのが65歳で、インストラクターデビューをしたのは87歳のときです。
たしかに、瀧島さんは少し特殊な例かもしれません。ですが、少なくとも40代・50代でトレーナーができない理由はないでしょう。
むしろ、40代・50代トレーナーへの需要は増えるかもしれません。
なぜなら、パーソナルトレーニングを受けるシニア世代(60歳以上)は増えているからです。
総務省統計局によれば、総人口における高齢者(65歳以上)の割合は2018年で28.1%です。国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、この割合は今後も上昇し続け、2040年には35.3%になると見込まれています。(参考:総務省統計局)
シニア世代が増えれば、パーソナルトレーニング需要はさらに増えていくと考えられます。
シニア世代のお客様からすると、若いトレーナーではなく、経験豊富な40代・50代のトレーナーから指導を受けたいと思うのは自然なことでしょう。
このように考えれば、30代はまだまだ若手です。パーソナルトレーナーを目指すのに遅いなんてことはありません。
未経験30代がパーソナルトレーナーになるときの壁
ここまで、「未経験30代でもパーソナルトレーナーは目指せる」「他業界での経験がむしろ強みになる」ことを解説してきました。
とはいえ、未経験30代だから直面する壁があるのも事実です。たとえば次の3つです。
- 20代と比べて求人は少ない
- 20代と比べてポテンシャルは評価されにくい
- ライフステージによっては勤務地が制限される
それぞれ解説していきます。
壁①:20代と比べて求人は少ない
未経験30代のパーソナルトレーナー求人はふつうに見つかりますが、とはいえ20代の方が求人の選択肢が多いのは事実です。
好きな求人を選びたい放題というわけにはいきません。
「パーソナルトレーナー資格を取得する」「粘り強く求人を探す」といったことは必要になります。
壁②:20代と比べてポテンシャルは評価されにくい
パーソナルジムでの採用のときに、20代と比べて、未経験30代はポテンシャルを評価してもらいにくいです。
20代であれば未経験でも、まだ若いので将来の成長(ポテンシャル)を見込んで採用してもらいやすくなります。
一方で、30代のポテンシャルの評価は、20代と比べてどうしても低くなります。
仮に、未経験で20代と30代の応募者がいて、その他の条件が同じだとすれば、やはり20代の方が採用されやすいでしょう。
ただし、未経験30代はポテンシャル評価が低い分、ビジネス経験やコミュニケーション能力があります。これらをきちんとアピールすれば採用されるチャンスは十分にあるでしょう。
壁③:ライフステージによっては勤務地が制限される
30代になると、人によっては結婚していたり、子供がいるかもしれません。
その場合、パートナーや子供の都合で、勤務地を変えられないこともあり得ます。
勤務地が制限されると、どうしても求人の母数も少なくなるので、その分だけ就職が難しくなるのは認識しておくべきです。
未経験30代からパーソナルトレーナーになる方法
未経験30代からパーソナルトレーナーになるには、次の2ステップを踏む必要があります。
- パーソナルトレーナー資格を取得する
- パーソナルジムに就職して経験を積む
この2ステップを達成するためには、次の3つの方法があります。
- 独学をする
- 専門学校に通う
- パーソナルトレーナー養成スクールに通う
このなかで、30代未経験の方が選ぶなら「パーソナルトレーナー養成スクール」一択です。なぜなら、働きながら通えて、最短で「資格取得」と「就職」ができて、即戦力のパーソナルトレーナーを目指せるからです。
以下では、独学と専門学校を、パーソナルトレーナー養成スクールと比較しながら解説していきます。
独学とパーソナルトレーナー養成スクールの違い
独学とパーソナルトレーナー養成スクールの、それぞれのメリット・デメリットは次のとおりです。
養成スクール | 独学 | |
---|---|---|
メリット | 就職サポートがある 講師から実践的なスキルを学べる | 資格取得サポートがある自分のペースで勉強できる | 学費がかからない
デメリット | スクールに通う時間が必要 | 学費がかかる自力で就職するのは大変 独学で実技習得は難しい | 資格の独学は時間がかかる
独学は、学費がかからず、自分のペースで勉強ができるのがメリットです。しかし一方で、資格の独学は時間がかかりますし、自力で就職するのは大変です。
30代で転職するなら、なるべく早く転職活動をはじめるのが望ましいです。未経験30代の方が独学でパーソナルトレーナーを目指すのは、時間がかかりすぎるし大変なので、おすすめしません。
専門学校とパーソナルトレーナー養成スクールの違い
専門学校とパーソナルトレーナー養成スクールの違いは次のとおりです。
養成スクール | 専門学校 | |
---|---|---|
対象 | 主に社会人 | 主に高校生の進学 |
期間 | 約6ヶ月 | 2~3年 |
通い方 | 週に1~2回 (働きながら通える) | 毎日(休日除く) (仕事を辞める必要あり) |
料金 | 50~70万円程度 | 200~300万円程度 |
取得資格 | NESTA、NSCAなど | 専門士の称号(Diploma) その他資格(NSCAなど) |
運営元 | 企業(主にパーソナルジム運営) | 学校法人 |
専門学校は、専門知識だけでなく、一般教養も含めて学べるので、主に高校生の進学先として選ばれます。
30代未経験の方は、仕事を辞めて学業に専念する必要があり、最低2年の期間がかかるので、専門学校に通うのは現実的ではないでしょう。200万円以上の学費を用意するもの大変です。
未経験30代がパーソナルトレーナーになるには養成スクールが最短
未経験30代の方がパーソナルトレーナーを目指すなら、独学と専門学校はデメリットが多いので、パーソナルトレーナー養成スクールに通うのが最短方法といえます。
パーソナルトレーナー養成スクールのメリットをまとめると次のとおりです。
- 働きながら通える
- 資格取得サポートがある
- 就職サポートがある
- 短期(約6ヶ月)で修了できる
- 専門学校と比べて学費は安い
パーソナルトレーナー養成スクールおすすめ5選では、16社から厳選したおすすめのスクールを紹介してるので、ぜひ合わせて読んでみてください。
未経験30代からパーソナルトレーナーを目指すときによくある質問
未経験30代からパーソナルトレーナーを目指すときによくある質問にお答えします。
- パーソナルトレーナーを目指せるオンラインスクールはどこがおすすめ?
- パーソナルトレーナーの年収はどれくらい?
- パーソナルトレーナーは歳をとってもできる?
パーソナルトレーナーを目指せるオンラインスクールはどこがおすすめ?
パーソナルトレーナーを目指せるオンラインスクールでは、
- ASPトレーナースクール
- プロジム
などがおすすめです。
未経験30代でパーソナルトレーナーを目指す人には、仕事が忙しかったり、近くにパーソナルトレーナースクールが無くて通えないケースもありますが、オンラインスクールなら場所を選ばずに授業を受けることができます。
パーソナルトレーナーを目指せるオンラインスクールおすすめ5選では、オンラインスクールのメリット・デメリットも合わせて解説しているので、参考にしてみてください。
パーソナルトレーナーの年収はどれくらい?
パーソナルトレーナーの年収は、働き方によって大きく変わります。
正確な情報は見つからないのですが、たとえばパーソナルジム正社員の年収は平均360〜400万円といわれたりします。
フリーランスのパーソナルトレーナーになったり、パーソナルジムを独立開業をすれば、高年収を目指すことも可能です。
パーソナルトレーナーの年収・給料では、働き方別の年収・給料を詳しく解説しています。
パーソナルトレーナーは歳をとってもできる?
結論からいうと、パーソナルトレーナーを目指すにあたって、年齢は気にしすぎる必要はありません。
40・50代になっても現場でパーソナルトレーニング指導はできますし、現場に出れなくなってもパーソナルジムの経営の仕事に専念するという選択肢もあります。
パーソナルトレーナーは何歳まで働ける?では、パーソナルトレーナーと年齢について詳しく解説しています。
まとめ:パーソナルトレーナーは未経験者30代からでもなれる
本記事の内容のまとめです。
未経験30代からでもパーソナルトレーナーにはなれます。理由は次の5つです。
- 未経験30代のパーソナルトレーナー求人はある
- 30代はビジネス経験やコミュニケーション能力が活かせる
- 知識はやる気さえあれば身につく
- トレーナー未経験者はお客様の気持ちがわかる
- パーソナルトレーナーに年齢は関係ない
一方で、未経験30代の方が直面する壁は、次の3つです。
- 20代よりも求人は少ない
- 20代と比べてポテンシャルは評価されにくい
- ライフステージによっては勤務地が制限される
未経験30代からパーソナルトレーナーになるには、次の2ステップが必要です。
- パーソナルトレーナー資格を取得する
- パーソナルジムに就職して経験を積む
この2ステップを達成するためには、次の3つの方法があります。
- 独学をする
- 専門学校に通う
- パーソナルトレーナー養成スクールに通う
このなかで、未経験30代に最もおすすめなのはパーソナルトレーナー養成スクールに通うことです。
本記事は以上になります。
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